そこにある何か

そこにある何か

飲食・デジタル製品・グッズ・遊びなど好きなモノを紹介. 愛知県豊田市からお届けしています.

スイーツ「小布施堂【朱雀モンブラン】」【豊田市・松坂屋豊田店へ期間限定出店】

栗尽くし週間に突入の予感、オーライです.

松坂屋豊田店に期間限定12/2(水)~8(火)で出店されている「小布施堂」.
「朱雀(すざくモンブラン」を販売していました.

f:id:sonani:20201206001404j:plain

小布施堂「朱雀モンブラン

「小布施堂」といえば、徳川将軍家にも献上されていた「小布施栗」の産地である長野県小布施町の有名な「栗菓子」店.

f:id:sonani:20201206005608j:plain

小布施堂 本店(公式HPより画像をお借りしました)
栗の点心 朱雀(すざく

最も有名な栗菓子が「栗の点心 朱雀」.点心というと小籠包や餃子、焼売などをイメージしてしまいますが、元来は食事の間の食べ物のこと.間食、おやつ、軽食のことだと思えばいいですね.室町末期になると点心のうちの甘味類を「菓子」として分類するようになったようです.

つまりは「栗の菓子 朱雀」.残念ながら食べたことがないので「小布施堂」の公式HPの写真をお借りしましたが、これはもうなんとも美しい仕上がり.

f:id:sonani:20201206010154p:plain

朱雀(公式HPより画像をお借りしました)
採れたての新栗を蒸して裏ごししたものを、砂糖も何も加えずに、そのまま栗あんの上にふわりと盛りました。栗の繊細な風味を損なわぬよう、注文をいただいてからお作りします。栗そのものの味を、お客様ご自身に確かめていただきたいとの思いから提供しております。畑から新栗が届く1カ月間、小布施堂本店・本宅のみで味わえる一品です。

とあります.元々、社長が蒸したばかりの新栗をどうにかお客様へお届けできないか?と考え出された「朱雀」.栗の本来の風味をスグに味わっていただくというこだわりから、出来立てを都度工場に取りに行くので、工場隣接の本店と本宅の2ヶ所のみでの提供となっており、もちろんテイクアウトも出来ない、こだわりの逸品.そのため例年は始発電車で訪れて並ぶといった行列必死の栗菓子でした.

裏ごしした時点から水分と香りが抜け始めるので、このようにこだわった提供となっているのだと思います.オーライもぜひとも一度は味わってみたいと思う一品です.

多分、混ぜ物がないので切れやすく、モンブランの栗ペーストのように折り返して何度も往復できないのだと思います.そのため小田巻から細く一方向に絞られています.

「朱雀」 というネーミングも素敵ですよね.キトラ古墳の壁画「朱雀」の尻尾をイメージするような細くて束となった総(ふさ).折り返さないことでこんなにも美しくなるのか…と感じ入りました.

f:id:sonani:20201206012933j:plain

キトラ古墳 四神像 朱雀(飛鳥歴史公園HPより画像をお借りしました)

キトラ古墳 | 国営飛鳥歴史公園

 

下の写真はネットで探した中で「朱雀」の断面を一番美しく捉えていらしたプリンセスマイラーさんのHPより画像をお借りしています.試食とそれに至る感想も文才豊かな表現にて紹介されていますので、一度ご覧いただくと「朱雀」の魅力がより伝わると思います.

f:id:sonani:20201206144918j:plain

「朱雀」断面

皿に盛られた「栗あん」その上にこれでもかっ!というくらいに押し出された裏ごしされた栗.ものすごいボリューム.栗そのものの甘み・渋み・風味を味わうお菓子ですので、モンブランのペーストのような甘みはありません.栗あんと合わせながら味わっていくようです.その際、どうしても口が乾くのでほうじ茶がお代わりたっぷりの状態で提供されています.

一体、いくつの小布施栗を使ってるの? と調べてみると、小布施堂が仕入れる大きな小布施栗を15~20個使っているようです.それだけ使用していながら1500円というのは、かなりお値打ちですね.お値段よりも食べる権利を手に入れるのが困難…という感じです.ちなみに今年の「朱雀」提供期間は 2020年9月10日(木)〜10月18日(日) でした.

 

お待たせしました、ここからが購入できる商品のご紹介です.

先ほどご説明した「朱雀」は本店・本宅のみ、しかも1ヶ月のみの提供.難易度MAX.「モンブラン朱雀」も小布施堂本店界隈の「えんとつ」での提供のため、この2種は小布施町まで行かなくては食べることができません.

ということで「朱雀」シリーズで現地まで行かずに賞味できる商品はこの「朱雀モンブラン」だけということなのです.

f:id:sonani:20201206193346p:plain

朱雀シリーズ & 小布施界隈店舗

松坂屋豊田店1F 下りエスカレータを降りてスグ右隣に販売コーナーができています.

f:id:sonani:20201206194606p:plain

小布施堂出店場所(松坂屋豊田店1F 下りエスカレータ横)

購入してきました.落ち着いた高級感ある紙袋.松坂屋の紙袋ではなく、ちゃんと小布施堂の紙袋なのが嬉しいです.

f:id:sonani:20201206194100p:plain

買ってきました

袋の中はこんな感じです.「朱雀モンブラン」の外パッケージの上に保冷剤を貼り付けてあります.栗ペーストが崩れないように気を付けて持って帰ってきました.

f:id:sonani:20201206195503j:plain

袋の中

黄金のトレーに半球状のカップ.朱雀モンブラン専用っぽいパッケージです.

f:id:sonani:20201206200401j:plain

パッケージ

カップを外すと薄茶色の栗あんがたっぷり.おぉ、これが「朱雀モンブラン」かぁと感慨深いです.税込 1,728円 だけあって、サイズもなかなか大きいです.

f:id:sonani:20201206200422j:plain

「朱雀モンブラン開封の儀

手近な iPhone6S と比べましたが、iPhone6S の幅と「朱雀モンブラン」の高さが同じくらいです.直径も10cmあります.

f:id:sonani:20201206201248p:plain

結構大きい

f:id:sonani:20201206210841p:plain

サイズ感

真ん中で切断.

f:id:sonani:20201205165421j:plain

切断の儀

下にはしっかりタルトが土台としてクリームを受けているので崩れにくくなっています.ナイフを入れたときもサクっと刃が落ちます.クリームや栗あんに囲まれたタルトがこれだけサクサクなのは美味しく仕上げられてる予感がします.

f:id:sonani:20201205170319j:plain

構成

断面を見てみると、ちゃんと見本の構成図と同じでできてます.

f:id:sonani:20201206203754p:plain

実構成

まずは何をおいても、上に盛られた栗あん.食べてみると「美味しい」と言葉が零れました.栗きんとんのような栗あん、栗の香りもしっかりして、甘さ控えめ、好みの味です.

タルト生地は薄めでサクサク.タルトの上に生クリームまでしっかり盛りつけられるようになっていて、作りやすさにも配慮してありますね.食感良く、でもタルトが前面に出てきて、栗の味わいを邪魔したりしないように配慮された薄さと量.

渋皮煮もカスタードも甘さ控えめです.どの部分も強い味付けにはされていません.

カシスは全部で4つだったかと思います.断面図を見るともっと入っているようにも見えますが、少なめでオーライ的にはむしろ歓迎.カシスの酸味で味の広がりは感じますが、強制的に味変させられた感が強く、栗を味わいたい気分が削がれます.最後の一口には入っていて欲しくなかったので先に処理しました.

この「朱雀モンブラン」はたくさん食べてもしつこくなく、1人で1つ食べれちゃいます. 今回、ほうじ茶と一緒に食しましたが、とても良く合っていました.ほうじ茶オススメです.

 

栗をとても大切に扱って、栗の味をちゃんと届けたい気持ちが伝わるつくりで、非常に好ましく感じました.

このお店の栗菓子なら他のも食べてみたいと思える一品でした.

f:id:sonani:20201206225716j:plain

ラベル

 

 

まとめ
・小布施栗を最高に美味しく食べさせてくれる朱雀モンブラン
・近くで購入できるなんてラッキーすぎる.
・ちょっとお高いですが食べる価値あり.
 栗きんとん好きなら、満足すると思います.
・いつかは「朱雀」を食べてみたいものです.

 

 

長野県小布施町の小布施堂 本店